3歳の息子にスーファミをやらせた。
法事で妻の実家に行ったのだけど、義弟の部屋にスーファミがあった。
なので、テレビにつないで三歳半の息子にやらせてみた。
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確か、当時はグラフィックがすごいと言われていた『ドンキーコング2』を挿してみた。
正直に言えばツライ。
テレビが大きく、解像度も高くなっているため、スーファミの画面は荒々しく見える。
それでも軽く動かしてみるとやれないことはない。
息子にコントローラーを渡すと、おそるおそるボタンを押す。
画面の中で猿がくるりと回る。
「Bボタンが……」
息子はアルファベットどころか平仮名も読めない。
「黄色いボタンでジャンプするよ」
すると手元のBボタンを押す。が、視線をテレビに戻したときには猿が着地している。
再び、手元を見ながらBボタンを押すが、やはりしせんを戻すと変化なし。
「右を押したら進むよ」
言うとコントローラーを握っている右手をぎゅっと握りだした。
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僕自身も初めてファミコンに触れたのは3歳位だったと思う。
親父が同僚からファミコンを借りてきて、シューティングをやらせてくれた。
多分、親父も今の俺と同じで「ダメだこりゃ」と思った事だろう。
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とにもかくにも息子は前進を覚え、しかし攻撃法法を理解しないまま、最初のネズミみたいな敵に体当たりしてはミスを繰り返しながら、それでも奇声をあげて爆笑している。
やがて、嫁の甥っ子姪っ子も集まってきてコントローラーを取られていたが、よほど気に入ったらしい。
帰るときになっても「ゲームしたい」とだだをこねていた。
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まあ、夜中に寝言でまで「ゲームしたい」「僕の番よ~」「返してよ」と泣き叫んだのはさすがに失敗だったと思ったけどね。
あと、家にあるPS3がDVDやトルネを見るための機器ではなくてスーファミなんてぶっ飛ぶほどの性能を持ったゲーム機である事は今後とも秘密だ。